商店街の防犯対策
日中と夜間に起きる犯罪をそれぞれ把握し、適切な対策を
不特定多数の買い物客と、いくつもの店舗が集まる商店街は、万引きや置き引き、ひったくりなどの盗難事件が起こりやすい場所です。また家族連れが多いことから、幼児の連れ去りや誘拐等も発生しています。
夜間は逆に人通りがほとんどなくなるため、店舗のシャッターや壁にイタズラ書きをする器物破損、ショーウィンドウを割る・シャッターをこじ開ける等の方法 で無人の店内に侵入し商品を盗む侵入窃盗のほか、放火、通り魔、強盗などの凶悪犯罪に巻き込まれる危険性もあります。
さらにアーケードがある商店街では、日中にアーケードの上にのぼって各店舗の2階部分に侵入する窃盗犯が多発しており、対策が求められています。
そこで、セキュリティハウスがお勧めするのは次の3点です。
- 防犯カメラの設置
- アーケード入口への侵入警戒システム
- 緊急通報システム
- 「見える防犯」による犯罪発生の抑止
防犯カメラを設置する
防犯カメラを設置する場所は、主に商店街出入口・商店街通路・アーケードの屋根・路地裏などです。どの位置に取り付けるか、何台用意するかは、以下の3点をしっかりと考慮して選ぶ必要があります。
- 商店街内の死角をなくし、全体が見通せるようにする。
- セキュリティの高さを見せつけ、犯罪者に狙われないようにする。
- 記録漏れが発生しないよう、複数台設置する。
- 犯罪が発生したときに犯人の姿を捉え、証拠として残す。
また、防犯カメラはさまざまな種類があります。次の点に注意しましょう。
- 昼も夜も安定して撮影できるよう、デイナイト機能を内蔵したカメラを選ぶ。
- 広角域のレンズは被写体が小さくなってしまうため、なるべく避ける。
- 記録漏れが起こらないよう、1秒間に2コマ記録できるよう設定しておく。
さらに「遠隔監視システムi-NEXT」を導入すれば、離れた場所からでも防犯カメラの映像を確 認し、現地の状況を細かに確認することができます。 防犯カメラの映像データはデジタルレコーダー等に保存しておき、管理事務所に設置しておくことが望ましいでしょう。録画した映像の取り扱いに関しては、商 店街組合内で責任を持ってマニュアルを作成しておきます。※お客様の姿も映っているため、プライバシーの保護に最大限の配慮が求められます。
アーケードへの侵入を防ぐ
侵入、および転落等の事故を防止するためにも、アーケードの上に部外者が入れない環境作りは重要です。
防犯カメラはもちろん、アーケードの出入口に赤外線センサーを設置し、不審者を検知したら大音量の警報ベルやサイレンが辺りに鳴り響くようにします。不審 者にそれ以上の侵入を諦めさせるだけでなく、事務所のコントローラーに自動通知し、すぐに防犯カメラの映像を見て不審者の姿を確認できるよう、連動させる ことも可能です。
凶悪犯から身を守る、緊急通報システム
お客様や店員を凶悪犯罪から守るため、どんなときでも周囲に助けを求められる「緊急通報システム」の導入をお勧めします。これは、非常用のボタンを押せば警報ベルやサイレンが鳴って異常事態の発生を周囲に伝えるシステムです。
非常用押しボタンは、商店街内に一定間隔で設置します。ボタンの上部、遠くからでも見えやすい高い位置にフラッシュライトを取り付けて、ボタンが押された ときに光るよう設定しておけば、どこで異常事態が起きているのか一目で分かります。さらに侵入警戒システムと同様、事務所にも即通知し、近くにある防犯カ メラの映像がモニターに自動的に映るよう連動させておくなど、さまざまな工夫が考えられます。
「見せる防犯」で、犯罪の発生そのものを抑止
防犯カメラや赤外線センサー、警報ベルや非常用押しボタン等の防犯機器は、万が一のときに作動して、犯罪の継続を防いだり被害の拡大を阻止するためのものです。同時に「複数の防犯機器を設置している」ということ自体が、犯罪者にプレッシャーを与えています。
しっかりとした防犯対策が敷かれている場所をターゲットに選ぶ犯罪者は、まずいません。犯罪の抑止効果をより高めるためにも、目立つ場所に防犯ステッカー やセキュリティキーパーを取り付けて「ここは高いセキュリティシステムで守られている」ことを大きくアピールしましょう。お客様も、それを見れば安心して 買い物を楽しむことができます。
ここに注目 !!
商店街は広く、防犯カメラやセンサーの設置は複数台必要になります。セキュリティハウスはまず始めに「防犯診断」を行 い、防犯上の弱点を検出。その弱点をカバーするために最適な防犯機器を選び、最も効果的な場所に設置し、最大の効果が得られるようにシステムを構築しま す。また地元密着型の強みとして、自治体の助成制度に関する相談にも乗ることができます。
お客様からの声
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多治見市 商店街様
多治見市中心市街地活性化事業予算(半分は岐阜県が支出)を利用して「多治見ながせ商店街」にスーパーデイナ イトカメラ11台を設置しました。ある平日の早朝、通学途中の女子高生が襲われるという事件が発生し、警察・商店街組合の立会いのもと映像を再生したとこ ろ、サラリーマン風の男の犯行が複数フレームに鮮明に記憶されていました。警察はこの画像を元に男を割り出し、無事逮捕されました。
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某商店街 理事長様
商店街に大きなアーケードがあり、誰もがその上に登れる状況でした。アーケードを伝って各店舗に侵入される可 能性があったため、赤外線センサーを入口に設置して、不審者の侵入を未然に防ぐようにしました。定期的に点検もしていただけるので、防犯設備として安心し て運用できています。